2011年にAKB48の公式ライバルとして誕生した乃木坂46の責任者として、乃木坂46運営委員会委員長を務める今野義雄プロデューサーが1月30日、リアルサウンドのインタビューで『2014年にガンと戦っていた』と語り、2015年1月にリリースされたアルバム『透明な色』のリード曲「僕がいる場所」について、『一人称の「僕」が、愛する人を置いて死んでゆく仮定の歌詞』になっているが、この重いテーマを自分と重ね合わせてリアルに感じ取っていたと告白した。
今野:もちろん歌詞の意図は秋元先生にしかわからないので、総括的なお話はできないのですが、ただ、楽曲は個人個人の体験に結びつけられて解釈が変わってきますよね。……僕個人のことを言えばその前年、2014年に僕は癌と戦っていたんです。本当に死んでしまうかもしれない、そんな状態からの復活だったので、この曲をいただいた時は「僕のことだ……」という刺さり方でした。本当に自分が死んでしまったら、この子たちはどうなっていくんだろうっていう、自分の物語としてリアルに感じ取ってしまいましたね。とはいえ、もちろん受け取る人によっていろんな感じ方をされるものだと思います。
-今野義雄氏プロフィール-
1966年生まれ。ソニー・ミュージックレーベルズで、石井竜也、YUIらを担当。2011年より乃木坂46の責任者。