韓国で9月上旬、3年ぶりにMERS(マーズ:中東呼吸器症候群)の患者が報告されたとして、在大韓民国日本国大使館や厚生労働省が注意を喚起している。
韓国政府が9月8日、MERS患者が韓国国内で確認されたことを受け、感染症危機警報レベルを「関心」から「注意」に引き上げ、中央防疫対策本部を設置したという。
MERS患者の韓国内流入による感染症危機警報について
8日、韓国政府・疾病管理本部は、中東呼吸器症候群(MERS)患者の韓国国内への流入事件が発生したことに関連し、
感染症危機警報レベルを「関心」から「注意」に引き上げ、中央防疫対策本部を設置しました。今後の動向等に注意してください。
なお、MERSに関する感染症危機警報レベルは以下の4段階となります。
「関心」・・・海外におけるMERSの発生
「注意」・・・MERS患者の国内への流入
「警戒」・・・国内における制限的な伝播
「深刻」・・・地域または全国的な拡散
在大韓民国日本国大使館
MERSは、2012年9月以降、 サウジアラビア、ヨルダン、アラブ首長国連邦、カタールなど中東地域で広く発生している重症呼吸器感染症で中東地域を旅行などで訪問した人が、帰国してから発症するケースも多数報告されている。
韓国で2015年に起きたMERS大流行では、5月~7月にかけて、186例のMERS症例が報告された。