落語家の桂福車(かつら ふくしゃ)さんが2月1日、大阪市内で亡くなった。56歳。所属事務所松竹芸能は、死因を公表していない。
1983年に桂福団治(77)に入門。過労死をテーマにした落語「エンマの願い」など社会派のネタで知られた。

福岡市内で昨年開かれた過労死防止に関するシンポジウム。上方落語家の桂福車(ふくしゃ)さんが高座に上がった。「(長時間労働を強いる)娑婆(しゃば)の会社は鬼やなあ。あっ、鬼はわしか!」。鬼のぼけに会場はわいた。
創作落語「エンマの願い」の一場面。過労のために自殺した青年が、極楽行きか、地獄行きかを審査する関所「閻魔(えんま)の庁」で、鬼の取り調べを受ける。おおむね月八十時間以上の過労死ラインを超える長時間労働を強制されながら、残業代もまともに付かなかったことを聞いた鬼の驚きが冒頭のせりふだ。
中日しごと情報

過労自殺した若い労働者を、極楽に送るか地獄に落とすかを決める「あの世の関所・エンマの庁」の物語。
新作落語「エンマの願い」


平成27年6月22日~28日繁昌亭昼席

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