福島原発事故後、韓国から福島への観光客が大幅に減る中、福島市で7月31日と8月1日に開かれる福島わらじまつりに韓国から約150人が参加する。参加するのは、韓国全州市の中学生から29歳までの約150人で、通訳や引率約20人を加えた総勢約170人が29日から8月7日まで日本に滞在、県内観光地を巡ったり、各種イベントを開催したりする。
ふくかんねっと
交流事業を手掛けたのは、福島市で15年前から暮らし、語学や料理教室を通じた韓国との文化交流を目的とするNPO法人「ふくかんねっと」の理事長を務める鄭玄実(チョン・ヒョンシル)さん。
韓国仁川市出身の鄭さんは来日後、日本文学と言語学を学び、福島県に移住して市民団体「福島韓国語・韓国文化ネットワーク」を結成し韓国文化を広める活動を行ってきた。2001年に組織名をふくかんねっとに改め、理事長に就任、福島市を拠点に、市民レベルでの交流を通じ日韓親善に取り組んでいる。
http://fukukan-net.sakura.ne.jp/html/network.htm
FUKUKANいやしカフェ
FUKUKANいやしカフェは、震災後、ストレスを抱えた人々が悩みを語り、心を癒す場として、鄭さんが「韓国料理を食べながら、気安く語らうコミュニティなれば」と考えオープンしたそうで、ふくかんねっとの活動と連動している。
[FUKUKANいやしカフェ]
原発事故後激減した韓国から福島への観光客数
韓国から福島県への延べ宿泊者数は平成22年に4万3520人だったが、原発事故が起きた平成23年は3860人、平成24年は3080人と大幅に減少している。
http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/69071.pdf