有田芳生参議院議員が11月3日、ある国民的ミュージシャンからここ数年にわたりネット上、とくにツイッターで「国賊」「非国民」といった攻撃が続いているとの相談を受けたと明かした。
東京新聞の取材を受ける前、ある国民的ミュージシャンから相談を受けました。ここ数年にわたりネット上、とくにツイッターで「国賊」「非国民」といった根拠なき攻撃が続いています。音楽団体としてもツイッター社に適切な対応を求めるそうです。この国は寛容が消えていく危険水域にあります。 pic.twitter.com/e9HGU7hE1v
— 有田芳生 (@aritayoshifu) 2017年11月3日
あるミュージシャンに対する執拗で陰湿なネット攻撃の内容を聞き、現代日本は「新たなるレッド・パージの時代」だと思った。政治に関係のない芸術家に対しても「非国民」「国賊」といった戦前的レッテルを貼ることが、猖獗を極めているからだ。安倍「逆コース」政治と連動した思想状況だ。
— 有田芳生 (@aritayoshifu) 2017年11月3日
ミュージシャンの名前は明らかにしていないが有田氏と親交があり、2014年12月31日放送のNHK紅白歌合戦で、アドルフ・ヒトラー風のちょびヒゲ姿で登場し、安倍政権を揶揄しているのではないかと指摘され、批判された桑田佳祐氏の可能性が高い。
桑田氏はこの年の年越しライブで同年に受章した紫綬褒章を尻のポケットから取り出し、公開オークションを開くようなパフォーマンスをしたことや天皇陛下のモノマネをしたことでも厳しい批判を浴びた。
桑田佳祐さんは最高です。
— 有田芳生 (@aritayoshifu) 2017年8月24日
桑田佳祐さんが新アルバム「葡萄」で横田めぐみさんを歌っている。「Missing Persons」。「アカン!!強引な交渉は/話し合いはもっと冷静で/当然向こうもテンパってる/外交は焦れたら負けさ」ではじまる。いま横田夫妻に知らせた。 pic.twitter.com/7JTePzBmOg
— 有田芳生 (@aritayoshifu) 2015年4月3日
サザン桑田氏はまた、2015年3月31日にリリースしたアルバム「葡萄」にある「Missing Persons」というタイトルの曲で「アカン!!強引な交渉は」という歌詞で始まる北朝鮮による拉致問題を題材にした歌を歌っているほか、1995年7月17日発売のシングルでコリア賛歌のLOVE KOREAという曲をリリースしている。
[サザンオールスターズ(Southern All Stars)-LOVE KOREA]