南牛 北朝鮮問題家を斬る:86-俳優・豊川悦司
『民族教育を受ける事もなく、日本の学校で日本人の子供達とともに育った。家の中に点在していた韓国人であることのキーワード達、キムチ、チョゴリ、チャンゴといったアイテム。ハラボジ、ハルモニ、アボジ、オモニ、という言葉。視覚と聴覚を掠めるキーワードは、他の子供達とは違うのだという認識を、私にもたらすまでには至らなかった。
二十歳を過ぎて、初めて日本を離れた時、私は当然のごとく韓国のパスポートを渡され、訪れた彼の地で韓国人として扱われた。笑い話かもしれないが、日本を離れることではじめて私は「在日」である自分と向き合ったのである。
この豊川悦司の言葉は、何回読み直しても心地が良い。一言の差別も語られて無いからかもしれない。』
尚、南牛はこの文章を読むまで豊川悦司が在日朝鮮人三世だとは知らなかった。
2008年7月27日 南牛 安部桂司
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